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トラックのサイズは種類によって違う?種類ごとの違いを解説
2022年08月25日
トラックと一口にいっても、種類によって荷台の寸法や積載量などに違いがあります。
また、形状にもさまざまな種類があるので、購入もしくはレンタルをする場合には用途に合ったものを選ぶ必要があります。
ここでは、トラックの種類によって異なるサイズや形状、積載量などについて解説していくので参考にしてください。
トラックの種類はサイズで分かれる
事業用自動車トラックの種類というのは、サイズによって分かれています。
主流となっているのは「小型」「中型」「大型」の三種類で、寸法や総重量、最大積載量などで分類されています。
分類方法は、道路運送車両法の保安基準もしくはメーカー区分によって決まっているので、それぞれの規定をチェックしておきましょう。
同運送車両法の保安基準
国道交通省が管轄する道路運送車両法の保安基準では、車両寸法と総重量、最大積載量によって種類が決まります。
車両寸法と積載量によって区分されるのは「小型」と「中型」、「中型」と「大型」は車両総重量によって区分される、というのが保安基準区分の特徴となります。
メーカー区分
メーカーでは、トラックが貨物運搬に使われていることから、それぞれの標準積載量で種類を分けています。
例えば、標準積載量が4トン未満であればメーカー区分では「小型」となり、4トン以上は「中型」か「大型」に分類されます。
トラックのサイズや特徴について
トラックの種類は、保安基準またはメーカー区分によって決まりますが、基本として「小型」「中型」「大型」に区分される条件は決まっています。
それぞれの種類で、車両寸法や荷台寸法、車両総重量の規定があるので、ここではサイズや特徴について紹介します。
小型トラックのサイズと特徴
小型トラックは、車体が最もコンパクトであることが特徴です。
サイズが小さいということは当然小回りが利くので、主に宅配便やコンビニ、スーパーの配送用車両、資材の運搬など近距離輸送に使われています。
普通自動車免許でも運転可能なので、初めてトラックを運転するという方は小型で技術を覚えておくのも良いでしょう。
小型トラックのサイズ
全長 | 4.7m以下 |
全幅 | 1.7m以下 |
全高 | 2.0m以下 |
車両総重量 | 5t以下 |
最大積載量 | 3,000kg以下 |
中型トラックのサイズと特徴
小型と大型の中間に位置する中型トラックは、小型よりもサイズが大きくたくさんの荷物を運べるので、大型家具の配送や引越し、ルート配送などに活用されています。
また、オプションでパワーリフトを装着できるというのが特徴で、重たい荷物でも人手を使わずに積み込めることから、用途幅が広く最も使い勝手が良いというのも特徴です。
中型トラックのサイズ
全長 | 12.0m以下 |
全幅 | 2.5m以下 |
全高 | 3.8m以下 |
車両総重量 | 5t以上11t未満 |
最大積載量 | 65,000kg以下 |
大型トラックのサイズと特徴
車体のサイズが最も大きい大型トラックは、そもそも小回りが利かず、走行禁止の道も多いことから近距離の輸送に使われることはほとんどありません。
その代わり、中距離や長距離の輸送で大口の荷物や大量の荷物を運ぶ役割を担っています。
大型トラックの運転は、「大型免許証(一種)」という免許が必要になるのが特徴です。
そのため、自動車教習所で実際に大型の運転技術を身につけた人しか運転できません。
大型トラックのサイズ
全長 | 12.0m以下 |
全幅 | 2.5m以下 |
全高 | 3.8m以下 |
車両総重量 | 11t以上 |
最大積載量 | 65,000kg以上 |
トラックのサイズ別 標準積載量について
メーカーによる区分では、標準積載量によってトラックの種類を分けています。
各トラックの標準積載量は、以下の量になります。
種類 | 標準積載量 |
小型トラック | 2,000~3,000kg以下 |
中型トラック | 4,000以上5,000kg未満 |
大型トラック | 5,000kg以上 |
トラックの形状の種類
トラックは、荷台部分の形状によっても種類が分かれています。
形状の種類は大きく分けると四つになるので、それぞれの特徴をチェックしておきましょう。
ウイング
箱形の形状で、側面が翼のように開くのがウイングです。
両方開くので積み卸しが手軽にできますし、荷室を全体的に見渡せるので作業効率が高いという特徴があります。
ダンプ
荷台を傾けながら積み荷を降ろせるのがダンプです。
主に、土砂や木材、産業廃棄物の輸送に使われており、後方だけでなく左右に降ろせるタイプがあるのが特徴です。
平ボディ
荷台に屋根がついておらず、オープンデッキとなっているのが平ボディです。積み荷の高さに制限がない(※)というのが特徴で、汎用性が高くあらゆるシーンで使われています。
※道路交通法による高さ制限はあります
アルミバン
荷台がアルミ製の箱状になっているのがアルミバンです。
サイズに関わらず多くのトラックで使われている形状で、平ボディと違い荷物が雨に濡れないというのが特徴です。
トラックは用途に合わせて選ぼう!
トラックは、種類によってサイズが違うだけでなく、積める荷物の量も違うので用途に適したものを選ぶのが正解です。
「大は小を兼ねる」とも言いますが、少量の荷物を大型で運ぶと燃料の無駄になってしまうので、どれぐらいの荷物をどこまで運ぶのかをしっかり把握しておきましょう。
また、中型や大型は普通自動車免許では運転できないので、そのことも踏まえて選ぶようにしてください。