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ハンドルが重い原因とは?重くなったらときの対処法

2022年08月22日

車の走行中に急にハンドルが「重い」と感じることがあるようです。
疲労などが原因となっている場合もありますが、何かしらかのトラブルが発生している可能性があります。
ハンドルが重くなる原因や、対処法についてまとめます。

ハンドルが重い原因とは?重くなったらときの対処法

ハンドルが重くなる三つの原因

ハンドルが重くなる原因としては、主なものとして三つあります。

・パワーステアリングの故障やトラブル
・タイヤの不具合
・ハンドルのトラブル

それぞれのトラブルについてより細かく解説します。

パワーステアリングの故障やトラブル

近年の車は、軽い力でもハンドル操作ができるよう、補助機能が備わっている。
それがパワーステアリング(以後「パワステ」)です。
パワステには電動式と油圧式の二つがあります。

電動式パワステの不具合

電動式パワステの動力は、モーターです。
ハンドル自体の操作をサポートするのではなく、ステアリングラックやピニオンギアといったハンドルに接続している部分をアシストする仕組みです。

電動式パワステを動かすモーターはエンジンコントロールによって制御されていますが、この部分にトラブルが起こるとハンドルが重くなります。
また、パワステに設置されているセンサー類が誤動作を起こすこともあります。

もちろん電動式パワステの動力であるモーターに不具合が発生することもあるでしょう。
電動式パワステが重くなる原因は、ほとんどのケースで電気系のトラブルといえるでしょう。

電動式パワステでハンドルが重くなった場合には、できるだけ速やかに整備工場などで点検修理を受けましょう。

油圧式パワステの不具合

油圧式パワステは、エンジンの力を必要とする構造です。
エンジンが動いているときに、その力でポンプを動かし油圧を発生させ作動します。
油圧式パワステはエンジンがかかっていない状態では働かないため、停車中には重くてハンドルが動かないのが一般的です。

油圧式パワステで、ハンドルが重くなる原因のほとんどはパワステオイルの不足です。
パワステオイルが不足すると、油圧が不足するためハンドルも重くなるのです。
カー用品店などに行き、パワステオイルを補充することでハンドルが重くなる症状は改善されるでしょう。

ですが、パワステオイルが不足したというのは、漏れなどが発生している可能性もあります。
近々点検整備などの予定がある場合には、入庫時にパワステオイルを補充したことを伝えましょう。

パワステオイルが減っていない、補充しても効果が見られないときにはできるだけ速やかに点検修理に出しましょう。
機械の故障が原因となっている可能性が高まります。

タイヤの不具合

タイヤの空気圧が低下すると、タイヤと路面との設置面積が増えるため抵抗が高まります。
そのためハンドルも重くなっていきます。
定期的にタイヤの空気圧をチェックし、適正の空気圧となっているかを確認するとよいでしょう。

走行中に急にハンドルが重くなった場合は、パンクが原因かもしれません。
タイヤに異物が刺さってしあうと空気が抜け、空気圧は急激に低下します。
タイヤがパンクするとバーストの危険も高まります。

走行中急激にハンドルが重くなった場合には、まずは減速して安全に停車できる場所に退避しましょう。
パンクしていた場合には、スペアタイヤがある場合には交換します。

スペアタイヤがない場合には、速やかにロードサービスを呼びましょう。
高速道路上では自力での交換は避け、ロードサービスに連絡します。
パンクがない場合には、早めのスタンドなどで空気圧を適正な状態に調整しましょう。

ハンドルのトラブル

ハンドル自体にトラブルが発生している場合もあります。
よくみられるのは、ハンドルとハンドルの軸の部分に異物が挟まってしまっている場合です。
駐車券やメモ帳、名刺などが挟まり引っ掛かってしまう場合があります。

最近ではスマホ充電用のケーブルが引っ掛かってしまう場合もあるようです。
ハンドル周りにものが引っ掛かっていないか、挟まっていないかをチェックしましょう。

重いと感じたときの対処法

ハンドルが重く感じた場合、まずはフロントパネルの警告灯をチェックしましょう。
パワステの機構に異常が発生しているなら、警告灯が表示されます。
警告灯が付いていないなら、ハンドルとハンドルの軸付近に異物がないかをチェックしてください。

ハンドルが重くなる前に異音が発生することもあります。
車の外で異音が発生した場合にはタイヤのパンクの可能性がありますし、白煙が上がっているようならバーストが発生している可能性もあります。
焦げ臭いなどの異臭がすることもあります。

原因によって対処法は違いますが、安全に停車できる場所に車を止めて原因に合った方法で対処しましょう。

まとめ

ハンドルが重いまま操作するのは大変です。
事故を発生させてしまう危険もあるため、早めに対処する必要があるでしょう。
応急処置的な対応だけではなく、不具合発生後は点検整備を依頼すると安心です。

また、ハンドル周りにはハンドルとハンドルの軸の間に挟まりそうなものは置かないことも大切ですね。

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