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ラジエーターの修理はいくらかかる?費用相場はどれぐらい?

2022年08月21日

車にはさまざまな装置が取り付けられており、それぞれに重要な役割を持っています。
しかし、装置によっては修理が高額になるため、費用が気になる方も多いのではないでしょうか。

ラジエーターも大事な装置の一つなので、不具合を放置してしまうと大きなトラブルや事故が起こるリスクが高まるので、必要があれば修理しなければなりません。

ここでは、ラジエーターが持つ役割や故障すると起こること、また修理・交換の費用相場を紹介していきます。

ラジエーターの修理はいくらかかる?費用相場はどれぐらい?

ラジエーターの役割を知っておこう

ラジエーターは、エンジンを冷却する役割を持っています。
エンジンは、運転やアイドリングを長時間続けていると、温度が高くなってしまいます。
そのままの状態が続くと、エンジンが熱くなりすぎてしまうので、冷却水がエンジン内の水路を循環して高熱にならないようにしています。

風を通して冷却水を冷やし、エンジンに戻すという働きをしているので温度が一定以上上がることはありません。

つまり、ラジエーターはエンジンが熱くなりすぎるのを防ぐ装置なので、「温度調節をする」という重要な役割を持っていることが分かります。

ラジエーターが故障する原因を紹介

ラジエーターは、メンテナンス不足やパーツの劣化などさまざまな故障原因がありますが、ここではもっとも多い故障原因を二つ紹介します。

ラジエーターキャップの劣化

ラジエーターキャップは、冷却水の温度が急激に上がっても沸騰しないように圧力をかける装置です。
高温になった冷却水の沸騰を防ぐ役割を持っているため、ラジエーターキャップには大きな負荷がかかるので、他のパーツよりも劣化しやすいといわれています。

このキャップが劣化すると、冷却水が沸騰してしまい故障に繋がります。

冷却水の交換を怠っている

冷却水は、エンジンの稼働中は常に循環していますが、それでも使うたびに劣化しています。
そのため、車検や12ヵ月点検などのタイミングで交換しなければなりません。交換をしないと内部の樹脂が腐食してしまうので不具合が起こります。

また、蒸発して量が不足することもあるので、場合によっては冷却水の補填も必要です。

タンク内に溜まった空気

ラジエーターのタンク内に空気が溜まっていると、この空気が熱膨張を起こすことがあります。
空気が膨張すると、冷却水がタンク外に押し出されてしまうため、エンジンを冷やすための冷却水不足が引き起こされるのです。

冷却水が足りないと、本体が異常高温になってしまい故障する可能性があるのです。

ラジエーターが故障すると何が起こる?

ラジエーターが故障したら、単に冷却水が冷えなくなるだけと思う方もいるかもしれません。
しかし、冷却水を冷やして循環させる装置が故障すると、エンジンは冷やされずどんどん熱くなってしまいます。

そのため、熱が高くなりすぎることでオーバーヒートを起こす可能性があるのです。オーバーヒートになると車が動かなくなってしまいます。
さらに、エンジンが焼き付けを起こしてしまうので、修理・交換が必要となり、高額な費用までかかるかもしれません。

また、エンジンの状態によっては、オーバーヒートだけでなく火災が発生することもあります。
火災が起こったら、修理では済まない可能性もあるので故障は絶対に放置してはいけないのです。

ラジエーターの修理・交換費用の相場

車に搭載されている装置の修理・交換費用は高いというイメージがあるので、ラジエーターも高いと思う方も多いかもしれません。
では、実際のところ相場はいくらぐらいなのかみていきましょう。

ラジエーターのパーツ別修理・交換費用の相場

ラジエーターというのは、複数のパーツによって構成されています。
そのため、体だけなのか、パーツも修理・交換が必要なのかによって費用は異なります。
修理だけであれば部品代がかからないので、工賃代の10,000~20,000円程度で済むようですが、故障している場合はほとんど部品交換が必要だと考えておきましょう。

修理・交換費用の相場
パーツ 費用相場
ラジエーター本体 50,000~80,000円
ラジエーターホース 10,000~30,000円
ヒーターホース 10,000~16,000円
ウォーターポンプ 10,000~30,000円

自動車の重量やメーカーによっても価格が違うため、相場の幅は広くなっています。
そのため、いちがいに「相場は○○円」と決められないのですが、本体とパーツを修理交換した場合は、工賃を含め最低80,000円ほどかかると考えられます。

ただし、外車は海外から部品を取り寄せなければならないので、交換の費用は100,000円を超えることもあるようです。
社外品のパーツを使えば、もっと費用を抑えることも可能ですが、その場合保証がついていないこともあるので注意してください。

ラジエーターの故障は定期的なメンテナンスで防ごう

エンジンと同じく、運転中は常に稼働しているラジエーターは故障しやすいイメージがあるかもしれません。
しかし、冷却水が不足していないかチェックしたり、定期的に交換したりしていれば、ほとんど壊れることはありません。

寿命は10年ともいわれているので、寿命をまっとうできるように、こまめにメンテナンスをして故障を防ぎましょう。

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