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トラックの暖気スイッチはいつ使う?暖機運転やタイミングも紹介
2022年10月23日
トラックに乗り始めの方の中には「暖気スイッチはどんなタイミングで使うのだろう…」「暖機運転はどのように行ったらいいのかな?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。
暖機運転は冬の寒い時期に効果を発揮する運転方法で、トラックを長く使い続けるためにとても重要な役割を担っています。
今回の記事では、トラックの暖気スイッチの役割や暖機運転のいくつかの種類について詳しく解説をしていきます。
トラックの暖気スイッチとは?
トラックの暖気スイッチとは、トラックの運転方式を「暖機運転」状態に切り替えるためのスイッチです。
基本的に、気温が低くエンジンに負荷がかかりやすい時に、エンジンの「準備運動」といった意味合いで使用します。
トラックの寿命を伸ばす目的で行われるものといえるでしょう。
暖機運転に切り替えるとエンジンの回転数が落ち、じわじわとエンジンやその周辺を温めていきます。
メーター上のランプが点灯し、暖機運転に切り替わったアナウンスがされます。
エンジンの回転数が落ちるため、高速運転や急加速が出来なくなる点には注意しましょう。
スイッチによる暖機運転の種類!種類を把握しよう
トラックの寿命を伸ばし、乗り続けるために大切な暖機運転ですが、実は2つの種類が存在します。
この2種類の暖機運転は行うタイミングやシチュエーションに応じて適切に使い分ける必要があります。
片方しか知らないと思うように暖機運転ができず、トラックの寿命の低下を招きかねません。
そこでここからは、これら暖機運転2種類について解説を行っていきます。
暖機運転を行う可能性のある方はぜひ参考にしてください。
運転中に暖気スイッチをONにする
一つ目の暖機運転の方法としては、運転中に暖気スイッチをONにしエンジンの回転数を低く保ったまま運転を行う方法が挙げられます。
運転中に行うため、暖気を作るための時間のロスを減らせるといったメリットがあります。
また、トランスミッションなどエンジン周囲のパーツも運転に際して稼働しているため、周辺パーツも同時に暖気が可能です。
しかし先述のようにエンジンの回転数を低く保つため、交通の流れを妨げる可能性があるのには注意しましょう。
「長時間の停車後や気温がとても低いけど、停車して暖気する時間がない…」といった方に適した暖気方法です。
停車中に行う暖機(スイッチは用いない)
もう一つ挙げられる暖機運転は「停車中に行う暖機運転」です。
暖機運転の方法としてはどちらかといえばこちらが一般的で、エンジン始動後10分間ほどアイドリングを行います。
これにより加速などで負荷がかかる前にエンジンを温められ、エンジンの寿命を伸ばす効果が期待できます。
一方で停車して行う性質上、時間に余裕があるときでないと十分な暖気はできません。
また、トランスミッションなどのエンジン周辺のパーツも稼働していないため、エンジンしか温められない点にも注意が必要です。
トラックに長く乗るために大切なメンテナンス
ここまで紹介してきた暖機運転ですが、近年ではトラックの性能自体も非常に向上しており「もはや暖機運転は必要ないのでは?」といった意見もちらほら見られます。
また、暖機運転だけを行っていてもトラックの寿命を伸ばせはしないのも事実です。
そこでここからは、トラックに長く乗っていくために大切なメンテナンス方法について詳しく解説を行っていきます。
オイルまわりを適切な環境に保つ
トラックに長く乗るためにまず大切なのは、オイルまわりを適切な環境に保つことです。
ここまで紹介してきた暖機運転は、エンジンやその周辺を温め走行にともなう負荷を小さくするものでした。
確かにこの方法は効果的ですが、エンジン回りの動作をつかさどるオイルが適切な状態に保たれていなければ、効果はあまり期待できません。
エンジンオイルの量や汚れ、オイルフィルターを替えてからの日数など、オイルに関わる部分は丁寧にモニタリングを行い、常によい環境に保つようにしましょう。
バッテリーのチェックをこまめに行う
エンジン始動のために不可欠なバッテリーのメンテナンスもこまめに行いましょう。
トラックのバッテリーの寿命はほかの自家用車と同じくらいの3-5年と言われていますが、業務や運転する地域によっては著しく短くなってしまう可能性があります。
例えば配送業などで頻繁にエンジンのON/OFFを切り替える場合や、エアコンを常用しなくてはならないような極端な気候を頻繁に走る場合には、バッテリーの寿命はぐんと短くなってしまいます。
しかし、そういった業務環境を変えるのはとても難しいですよね。
そのため、バッテリーの異常を未然に防げるように、あるいは異常にすぐ気付けるように、メンテナンスは頻繁に行うようにしましょう。
定期的にタイヤをチェックする
トラックに長く乗り続けるには、タイヤの状態にも気を配っておきましょう。
トラックは走行距離や車体や積み荷の重さからタイヤへの負荷が大きく、また1台当たりの本数も多いです。
その中に傷んだタイヤがあると、トラック全体でのタイヤのバランスが乱れ、タイヤ周辺のパーツにダメージが出てしまう可能性があります。
タイヤまわりのダメージはトラックにとって致命傷となりかねないため、適切にメンテナンスを行っておきましょう。
まとめ
今回の記事では、トラックに搭載されている暖気スイッチについて解説を行いました。
エンジンを事前に温め、負荷の少ない走行を行うために暖機運転は非常に大切です。
2種類の暖機運転を適切に使い分け、トラックを長持ちさせましょう。
また、トラックの寿命を延ばすためにはオイルやバッテリー、タイヤなども適切な状態に保つ必要があります。
全体的なメンテナンスを欠かさず、トラックの寿命を伸ばしていくのが大切です。